山歩きの会 2019年8月定例会（唐松岳）結果
8 月定例会は後立山連峰に位置する、唐松岳（2,696M）を目指しました。唐松岳はアルプス デビューに適した山と言われ、山歩きの会でも今回 5 名の女性会員が北アルプス初登頂を果たしました。
ロープウェイを乗り継ぐとすぐに一面のお花畑に囲まれ、歩を進めるごとに、次々と現れる 可憐で珍しい高山植物の花々に、歓声が上がりました。八方池からいくつものケルンを越えて、遮るもののない気持ちの良い尾根歩きを楽しんでいると、突然ダケカンバの原生林の中へ。冬の雪の重さに耐えて曲がった白い木々の幹と鮮やかな緑、これが唐松岳特有の植生の垂直逆分布、高山帯と樹林帯が逆転していてとても不思議な山容を体験できました。
バリエーションに富んだ景色の中、かなりの暑さと登りで疲れも出てきた頃、ちょうどよく扇の雪渓に迎えられました。斜面にとりついた雪渓の下での休息はとても涼しく急登を控えている私たちを癒し、励ましてくれました。ガスが発生する中、最後の登りは急で険しい岩稜帯に。高所で酸素が薄くなり、息が上がるのを整えながら細尾根を登りきると、そこには赤い屋根が素敵な唐松頂上山荘が目の前に。皆、喜びと安どの表情で、登攀を讃え合いました。
翌日も快晴の中 4 時に起床、全員でご来光を拝み、美味しい朝食の後、唐松岳頂上に登頂。 朝日に染まる正面の剱岳、脇を固める白馬三山、鹿島槍ヶ岳、五竜岳の雄々しくも美しい絶景 を堪能し、各々が次の山へと思いを馳せていました。
参加者 17 名
